1st SINGLE 『raintone』 セルフライナーノーツ 3

<Nao Kato>

自分にとって実に十数年ぶりとなった今回のレコーディングだが、昨今のレコーディング事情を理解しておらずただただ驚きの連続だった。 そんな中、まさに手探り状態でのアレンジとトラック作りとなった。丸裸にされる自分の演奏に戸惑いつつも客観視しエラー修正の反復で、 自分が機械だったら良いのにと思うことも度々あった。他のメンバーの収録には立ち会っていないが、 一つの作品を皆で作り上げていくというプロセスは苦労も多かったがなかなかに楽しいものでもあった。 色々な意味で活動を継続していく上での大きな足がかりになったと思う。


1. raintone -single version-
(lyrics:Kuniaki Tokiwa, Lisa Nakae / music:Kuniaki Tokiwa / arrange:CINDY CLOVER)
…使用したのは6弦のエレキギター1本のみだが、リード2トラック、バッキングとアコースティック各1トラックの計4トラックを録音。 4トラックとも構想段階での目論み通りに仕上がったのはとても嬉しいかぎりだ。
機材的な話ではレコーディング前年にペダルボードにスイッチャーを導入し並列化したことも功を奏した。 また自分の我が儘を聞いてくれ、バンマスTK氏が新たに導入したギターアンプとエフェクト機材が、収録時に絶大な力を発揮したことも付け加えておこう。
タイトなドラムと軽快なカッティング、それに絡みつくようなベースライン、そしてアンニュイなボーカルが実にCINDY CLOVERというバンドを 具現化している曲に仕上がった。今後もこのバンドの持ち味になっていくと思う。

2. raintone -acoustic-
(lyrics:Kuniaki Tokiwa, Lisa Nakae / music:Kuniaki Tokiwa / arrange:CINDY CLOVER)
…この曲のレコーディングはノイズとの戦いから始まった。 サウンドメイク時に原因不明のノイズが発生し、実は作業場のPCの振動をピエゾが拾っていたというまさかの事件で丸一日遅れ、 録音の日程がずれ込み、時間の無い中でバンマスTK氏が出してきた要求はなんと1トラック+αの重ね録りをフルに2トラック録りに変更するという無茶なものだった。 当初完成していたアレンジを大幅に変更、1週間ほどで2トラック分仕上げ直すという大規模な工事が発生。 最終的には6弦と12弦のアコースティックを重ねることになり、今回の収録作業でこの曲が一番時間がかかった。 収録完了後も部分的にトラック構成を変更したり、最終ミックスでも自分の要求の為にバンマスTK氏にかなりの負担をかけることとなり、 とにかく色々と苦労が絶えなかった。

3. Need You Now -acoustic- (limited first edition bonus track)
(lyrics & music:LADY ANTEBELLUM, Josh Kear / arrange:CINDY CLOVER)
…今回のボーナストラックを決める際に自分がリクエストしたのがこの曲だった。 かつてのライブでカバーしたこともあり、思い入れも強いこの曲を収録することとなり感慨深い。 アレンジ的には敢えて原曲のコードを崩すことでCINDY CLOVERっぽく仕上がり、生っぽさも表現できていると思う。 このバンドの持ち味でもある男女混声のボーカルが大いに生かされている。